水道トラブル110番は都内でのトイレ･お風呂･配管･パイプのつまりや溢れの解消や､携帯･おむつなどの異物除去を実施しています｡

汚水清掃

通称ビル管理法では、ある程度の規模で多くの人が利用する建物に対して、半年に1回以上の排水施設の定期清掃が義務付けられています。

私たちが使用した水は、排水管を通って下水道や浄化槽に流れ、浄化されて再利用されるというサイクルになっています。建物にはトイレからの汚物を溜める汚水槽と、その他の排水を溜める排水槽が備え付けられています。排水溝から流れてくる汚水や排水は一旦汚水槽や排水槽に溜められます。そこから汚水ポンプを使って浄化槽に流れていきます。
しかし、排水設備の管理が十分でない場合、排水管が詰まったり、水が逆流したりといったトラブルが発生します。また悪臭や害虫の発生にもつながり、生活環境上にも衛生管理上にも良い状態とは言えません。悪臭だけでなく有害ガスが発生する可能性も否定できません。

「建築物における衛生的環境の確保に関する法律（ビル管理法）」では、ある程度の規模の大きさがあり、多数の人が利用する施設（特定建築物）に対して、半年に1回以上の排水設備の定期清掃が義務付けられています。汚水清掃には、指定業者に依頼することになりますが、清掃にはワイヤーを用いたり、高圧洗浄を行ったり、薬剤を流し込んだりといった方法があります。また溜まった汚水をバキュームで引き出す作業も行います。そして汚水ポンプが正常に流れているかのチェックもします。ポンプが正常に働かないと汚水が逆流する原因となり、詰まりを起こしてしまいます。

住居の場合は、排水の維持や管理や住居を設置した人が責任を負うことになっています。通常に生活している上では、排水管の定期清掃などの義務はありません。しかし排水管が詰まり汚水が溢れるなどのトラブルが発生した場合は使用に支障が出ますから、専門業者に依頼して詰まりを取り除く必要があります。また集合住宅に住んでいる場合、排水の詰まりは近隣の住民に迷惑をかけかねませんから、早急の対処が求められます。

キッチンの配管詰まり

キッチンの排水管の内壁に付着し、硬化した油脂の層がつまりの原因です。排水の流れ道が細くなり、ゴミや汚れがつまりやすい状態になっていきます。

●キッチンの配管が油分で詰まっていく過程とは。

キッチンの排水管は、内壁に家庭排水などに含まれる食用の油や食べかす等が付着していきます。この付着した油は年月をかけ蓄積し、固まって層が厚くなっていきます。付着したてのやわらかい油汚れに雑菌が繁殖し、悪臭や異臭の原因にもなっています。
付着した汚れは、でこぼこしているので、そのでこぼこした部分に野菜くずやゴミなどが引っかかりやすくなります。また、雑菌が繁殖して発生した滑りにも汚れが引っかかりやすくなります。
油や汚れが付着して、層がさらに厚くなっていき、そして、最終的には排水が詰まってしまいます。
一般的な家庭用のパイプクリーナーは、付着したてのやわらかい状態の油汚れを分解することはできます。しかし、硬くなった油汚れを分解しにくく、家庭用パイプクリーナーを使用しても、詰まりにくい排水環境へ改善できないことがあります。
付着したての汚れを分解できるので、家庭用パイプクリーナーを定期に使用することで、詰まらないように維持することはできるでしょう。しかし、蓄積した油汚れのほとんどが硬く変質している場合、その部分はほぼ分解できていないので、不調が再発しやすい排水環境のままです。このような排水環境に家庭用パイプクリーナーを使用しても応急処置に過ぎないでしょう。●キッチンの配管のつまりを防ぐ方法とは。

配管のつまりを防ぐためには、調理後、フライパンなどの調理器具やステーキ皿など、油汚れが特にひどいものは、あらかじめキッチンのペーパータオルなどで十分に拭き取ってから洗いましょう。使用した天ぷら油は、固めて処分することをおすすめします。
洗剤は、適量を使用し、つけ置き洗いなどで、むやみに大量の洗剤を入れて使用しないことです。●キッチンの配管が詰まってしまったら。

家庭用のパイプクリーナーを使用しても改善できない硬く変質した油汚れは、いかに強力な業務用苛性ソーダ系パイプクリーナーなどを使用しても分解するのは難しいでしょう。何度も使ったとしても、ほとんど除去できないので、業者さんへ依頼して、ワイヤー清掃や高圧洗浄で直接汚れを削って除去しなければならないでしょう。